2014-01-01から1年間の記事一覧
おわりに 人の心や意識は脳の活動の産物なのか?ここに疑義を差し挟み唯物論的立場を堅持しながらその解明の努力を払うには相当なエネルギーを要する。現代脳科学では、例えば精神状態や外界からの刺激に対し活性化する脳の部位の相関や、逆に脳への刺激とそ…
車の運転を想像してみて欲しい。例えば右折時対向の直進二輪がいないか、渋滞する対向車線の車の陰から人が出てこないか、危険を予測しながら運転するのが常道である。教習所でも教えている「かもしれない運転」である。これは独断での決めつけを戒める危機…
権威に対する迎合が目と心を閉ざさせる。TV番組の例を挙げ、「権威」という言葉の意味を広くとらえた上で我々の意識、特に判断基準へのその影響を見てきたわけであるが、以下ではもう少し分かりやすい例を考えよう。例えば職場で上司と呼ばれる立場の者は、…
合理性のもう一つの面として、例えば心霊が生前と同じ風貌で、服を着ていることへの疑義がある。この世に生きている我々の風貌は、歳と共に老化し、歳相応の変化を遂げる。この年月に伴う風貌の変化は、他界後も起こるのか、起こらないのか。起こるとすれば…
合理性判断 よく、心霊を信じる信じないを合理的か非合理的かというスキームで捉える論調がある。霊、死後存続、死後の世界、ポルターガイスト等の心霊現象の存在を信じるかどうかでふるいにかけられ、信じるとする者は非合理主義の烙印を押される、という具…
彼の話法の麻薬の二つ目はこの、証拠にならないものを敢えて証拠と言い切ることである。しかし明らかに証拠にならないものを証拠だと力技でまくしたてても、フォーマルな会議の場だとすればあるいは「それのどこが証拠だ?」と突っ込まれよう。そこにこの番…
都市伝説を扱うTV番組を例に挙げよう。この番組ではお笑い芸人やタレントが、「信じるか信じないかはあなた次第」の決まり文句の下、とにかく人が聞いて「おーっ」と驚くような意外性のある一見理路整然としたお話が語られていく(中には明らかなネタ話もあ…
先ほどのTV番組の話に戻るが、司会のK氏はタレントでありしゃべりがうまく、身振りなどを含めて相手を飲み込むのが実にうまい。これはこの種のTV番組のキャスティングとしてはある意味理想的かもしれない。しかしその脇に座っているO教授はやや情けないよう…
○「京都は遷都以来幾多の戦を経験しているが、寺社で写真を撮っても一度も心霊写真を撮った事はない。」 撮った事はない、とはこの話し手(K司会者)のあくまでも個人的な経験であり、寺社で心霊写真が撮れてしまった人がこの世に皆無かどうか調べようもない…